2013年3月19日火曜日

iOSアプリを実機で動かすまでの手順メモ

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試作したiOSアプリをiPod touch等の実機で動かすための手順をメモしました。cerファイルやプロビジョニングファイル等の作成/インストールやXCodeの設定等をメインにまとめています。「iOS Developer Program」への登録はiOSアプリの実機開発環境を整える 〜iOS Developer Programへの登録〜にまとめています。


参考書籍:
iPhone/iPad/iPod touch プログラミングバイブル iOS 6/Xcode 4対応 (smart phone programming bible)



実機実行に必要なファイル
・証明書署名要求ファイル(CertificateSigningRequest.certSigningRequest)
cerファイルのダウロードに必要な証明書

・developer_identity.cer、AppleWWDRCA.CER
Macでのビルドを許可するための証明書

・プロビジョニングファイル(*.mobileprovision)
実機実行のためのMacとiOS端末とを紐付ける証明書


手順概要
(1) 証明書要求ファイルの作成
(2) cerファイルのインストール
(3) iOS端末の登録
(4) アプリケーションIDの登録
(5) プロビジョニングファイルの設定
(6) iOS端末へのインストール


(1) 証明書署名要求ファイルの生成
1. Macのアプリケーション/ユーティリティ配下にあるキーチェーンアクセスを起動。

2. メニューの[キーチェーンアクセス]→[環境設定]→[証明書]タブを選択し、次のように設定。
オンライン証明書状況プロトコル(OCSP):切
証明書失効リスト(CRL):切


 3. メニューの[キーチェーンアクセス]→[証明書アシスタント]→[認証局に証明書を要求…]を選択すると証明書アシスタントが開くので、次のように設定して続けるをクリック。
ユーザのメールアドレス:【登録に使用したメールアドレス】
通称:【自分の名前】
CAのメールアドレス:【空】
要求の処理:ディスクに保存を選択

保存場所が聞かれるので適当な場所を選択して[保存]をクリック→「証明書要求がディスク上に作成されました。」の文言を確認して[完了]ボタンをクリック→ディスクに証明書署名要求ファイル「CertificateSigningRequest.certSigningRequest」が作成されていることを確認。


(2) cerファイルのインストール
1. iOS Developerにログインし、[iOS Provisioning Portal]を開く。


2. 左側メニューの[Certificates]をクリック→[Development]を選択→[Request Certificate]をクリック→[Create iOS Development Certificate]が表示される。

3. [ファイルを選択]をクリックし、「CertificateSigningRequest.certSigningRequest」を選択→[Submit]をクリック→[Current Development Certificates]が表示される→しばらく待った後、リロード→[Download]ボタンが現れるので、それをクリック→「ios_development.cer」がダウンロードされる。


4. [Current Development Certificates]の画面の[click here to download now.]をクリック→「AppleWWDRCA.cer」がダウンロードされる。

5. 「ios_development.cer」をダブルクリック→[キーチェン:]に[ログイン]が選択されていることを確認して[追加]ボタンをクリック。

6. 「AppleWWDRCA.cer」をダブルクリック→[キーチェン:]に[システム]が選択されていることを確認して[追加]ボタンをクリック。


(3) iOS端末の登録
1. iOS端末をMacに接続→XCodeを開き、右上の[Organizer]をクリック→接続しているiOS端末を表示し、そこのidentifierの値をコピーする。

2. [iOS Provisioning Portal]を開き、[Devices]をクリック→[Manage]を選択し、[Add Devices]をクリック→[Device Name]に適当な名前、[Device ID]に1でコピーした値を入力し、[Submit]ボタンをクリック→[Current Registered Devices]に入力した端末が表示されていればOK。



(4) アプリケーションIDの登録
1. [iOS Provisioning Portal]を開き、 [App IDs]をクリック→[Manage]を選択し、[New App ID]をクリック。

2. [Description]、[Bundle Identifier]にそれぞれ適当なアプリケーション名、アプリケーションID(他の人の重複しないようなドメイン)を入力→[Submit]をクリック。(アプリケーションIDはドメイン名の逆+アプリ名が推奨されているようです。hoge.piyo.HelloWorldなど。)



(5) プロビジョニングファイルの設定
1. [iOS Provisioning Portal]を開き、 [Provisioning]をクリック→[Development]を選択し、[New Profile]をクリック→[Create iOS Development Provisioning Profile]が表示される。

2. 下記設定項目を入力して[Submit]をクリックします。
Profile Name:プロビジョニングファイル名。適当な名前を入力。
Certificates:自分のらしいのを選択。
App ID: 登録したアプリケーション名を選択。
Devices:登録した端末名を選択。


3. [Development Provisioning Profiles]が表示されるので、しばらく待って後リロード→[Download]ボタンが現れるのでクリック→プロビジョニングファイル「【アプリケーション名】.mobileprovision」がダウンロードされる。

4. プロビジョニングファイルをXcode 4のアイコンにドラッグ&ドロップ→[Organizer]の[Provisioning Profiles]に追加されたことを確認。

5. XCodeの任意のプロジェクトを起動し、[TARGETS]より[Summary]を選択→[Bundle Identifier]に登録したアプリケーションIDを入力。


6. XCodeの[TARGETS]より[Build Settings]を選択→[Code Signing]:[Code Signing Identify]のDebug、Releaseそれぞれの[Any iOS SDK]にダウロードしたプロビジョニングファイルを設定。


(6) iOS端末へのインストール
1. iOS端末をMacに接続した状態でOrganizerを起動し、接続端末を選択→[User for Development]ボタンを押下。

2. iOS端末のアプリの設定→[一般]の[プロファイル]にアプリケーション名が表示されていることを確認。

3. XCodeの[PROJECT]より[Info]を選択→[Configurations]のUseを[Debug]に設定。


4. スキーマに登録したiOS端末名を指定して[Run]を押下→アプリの起動ができたら完了です。

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